集まりだす仲間達

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クラウドはゆっくりと携帯電話を閉じるとカウンターに両肘をついて遠くを見つめる。 「…変わった…か…」 フッと微笑を浮かべると、そのまま静かに遠くを見つめ続けた。 そして、20分後― ―ドドドド― 派手なエンジン音が店の上から聞こえてくる。 クラウドは小さく息を吐いた。 それと同時に、スッと椅子から降りる。 ―バンッ― 「クラウドー!!来たぜぇい!!」 乾いた音を立てて入って来たのは、デカい図体にデカい声。 バレットである。 「バレット…皆は…」 「もちろん、来てるぜ♪」 バレットは親指で後ろを指してニコリと笑う。 すると、バレットの後ろから入ってくる、たくさんの姿。 長いスピアを片手に、銜え煙草の男性。 シド・ハイウインド 大きな手裏剣を背負い、気分悪そうに入ってきた少女。 ユフィ・キサラギ 尾には、燃え盛る炎。体にはⅩⅢのイレズミ。 レッドⅩⅢ 最後に入ってきた、赤いマントに身を包んだ、長身の青年。 ヴィンセント・ヴァレンタイン 「…皆…ありがとう…」 クラウドは入ってきた仲間達に一礼する。 しかしここには、ひとり足りない。
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