集まりだす仲間達

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「…ケット・シーは…」 クラウドは見回してから、ひとりの仲間が居ないことを悟る。 此処には居ないが、ケット・シーという仲間が居る。 ケット・シー 【リーブ】という男性が猫の人形を遠隔操作してクラウド達と行動を共にしている。 そこに、レッドⅩⅢが口を開く。 「ケット・シーは後から来るらしい。先にマリン達をエアリスのお母さんの所に連れて行くって。」 「そうか…」 今レッドⅩⅢの口から出てきたエアリスという女性も、彼らの仲間だった。 ―が… あの日、エアリスは彼らの前から姿を消した。 残酷な、現実に於いて、エアリスはライフストリームに還っていった。 「で…クラウド、これからどうするんだぁ??」 問うたのはシド。 煙草を吹かしながらクラウドに向く。 「旧神羅ビルに向かう。」 何の迷いもなく言うクラウドに、ヴィンセントが制した。 「待て。何の計画も無く突っ込むのは余りにも危険だ…」 ヴィンセントの意見も尤もである。 しかし、クラウドは首肯する。 「わかってるさ。 …陸上部隊と上空部隊に分ける。」 クラウドはおもむろに指差した。 指差した先に居たのは、シド。 「……んぁ??なんだ??」 拍子の抜けた返事を返すシドに、真剣なまなざしのクラウド。 「上空部隊の指揮はシドが執(と)ってくれ。陸上部隊が突入したら、援護に…」 ハァと小さく溜め息をついたシドはクルリとドアに向く。 「何ボサッとしてやがる!?上空部隊は俺様とマントの兄ちゃんと姉ちゃんだ!!」 シドは振り返りざまにヴィンセントとユフィに指を指す。
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