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「あははっお前最高だわ!
なぁ、渉って呼んでいいか?」
何故だ
突き放したのに懐かれた
そして視線が更に痛くなった
「皆俺と仲良くなりたくて仕方ないのに、渉は違うんだな」
名前呼びを許可した覚えはないのに勝手に名前で呼んでくる佐竹
許可とらないなら聞くなと言ってやりたいが、あることに気付いた
何故、突き放したのに歩み寄ってきたのか
それは俺がコイツに媚びないからだ
ミスったな…これも人気者達にとっては王道じゃないか
俺はカッコイイ奴らを見るのは好きだが傍に居たい訳じゃない
何故ならそれは萌えを見守りたいからであって、巻き込まれたくないから
『佐竹と言ったか?
お前と仲良くすると俺に被害がくる』
「わ、ハッキリ言うねぇ」
『回りくどいのは面倒だろ』
「大丈夫!俺が絶対守ってやるから…友達になって?」
入学したてで右も左もわからない状態だ
誰かしらに頼るしかないことはわかっていたが…人気者には近づきたくなかったな
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