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目が覚めると、そこは病院だった。
僕は何を思うこと無く、一人で家に帰り、学校へ行く支度をしていた。
「ぴんぽーん」
外から誰かの声がする。
「ぴんぽーん」
僕は玄関に向かう。
覗き窓から見たその正体は、小さな女の子。
「将吾(しょうご)見っけたー」
女の子は何故か、僕の名前を呼んではしゃいでいる。
「開けてよ。ドア」
言われるがまま、僕はドアを開けた。
とん。不意に女の子の指先が僕の胸にあてられる。
―――どくっ!
「ようやく目覚めた?私の将吾」
はぁはぁと、僕の息は切れていく。
思い、出した。
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