四月一日

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「今年、しかも今日からお前等のクラスを請け負うことになった真原啓介だ、よろしく」 予想通りの反応を示したな。うるせぇ、ぎゃーぎゃー騒ぐな。 「はいはいはーい!」 確かアイツは……。 「浅川琴梨だっけな。なんだ、質問か?」 ん? 何を驚いた顔をしてるんだ。 「もう名前覚えてるし」 当たり前だ。名前覚えなきゃ話にならんだろ。 「で、浅川。なんだ?」 「そ、そうだ。先生、私達が納得いくように詳しく説明してください」 説明、ね。まぁ生い立ちを話すことも悪くはないか。生徒の信頼を得ることも仕事上重要だしな。 さて、じゃあ何処から話すかな。とりあえず、俺の大学時代からさらっと説明していくか。 大学に入学したのは一昨年の春だったかな。
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