『旅立ちの日―』

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ミア「…キリア 姫と一緒に乗れる??」 既に背中に乗っていたミアが呼ぶ キリア「何のために オレ等側近が姫の側に いるんだ……よっ…と」 高く飛び上がり アリカドの尻尾をバネにし 背中に乗る ミア「さすがキリア」 アリカド「さぁ…飛びますよ 背中にいてくださいね」 手綱がアリカドの首近くにあり ミアはそれを掴む キリア「俺はここか」 羽の付け根に鞍があり キリアは姫を前に座らせ 後ろから被さるように座る アリカド「それっ……」 一瞬にして高く飛び上がり わずかな時間のうちに 城は遠ざかっていく キリア「速いな……」 楽しそうにキリアは言う ミア「姫が居るのだから」 足でアリカドの首を バシッとたたく アリカド「っ…大丈夫ですって」 すると急にアリカドは 真っ逆さまになったり 宙返りをはじめた ミア「……!?」 驚くのも無理はない なぜなら 今アリカドは 逆さまに飛んでいるのに すべて何も落ちていないどころか 髪すら普通の状態なのだ アリカド「その綱と鞍にはご主人様の 魔法がかかっているから 落ちないんですよ」 くるりと元の体制になり またスピードを上げ始める
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