『旅立ちの日―』

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アリカド「さぁ、着きましたよ」 姫の城からものの数分で 城からはるかに遠い 町の住人たちさえも 来ないような森の奥深く アリカドは羽ばたきながら ひときわ大きな木の上で 何かを呟きだす すると アリカドは木の真上をすぐ降りていく ミア「……ここ森…よね?」 キリア「なんで…町?」 2人がみている景色は 上からは暗い森にみえてたのに 中は町があり たくさんの人がいるのだ そして 見上げると青空が広がり 太陽もある ミア「中に入るまで 魔力を感じなかったのに…… こんなに魔力に満ちているなんて」 多少魔力のあるミアは 膨大な魔力に感動している キリア「……」 黙ったまま ミアをながめていると アリカド「ルアリス様に 会わないんですか?」 アリカドが 広い場所の地面に足を下ろす 先ほど通ってきた場所は もとに戻り 小さくなったアリカドが 急かすかのように言う
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