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明けの彼方から光が現れ、教会のステンドグラスに当たり、礼拝堂の赤い絨毯には十字架が浮かび上がった。
外からは次々と鳥のさえずりや犬の鳴き声が届いてくる。
そして太陽が山からはい上がり切った時、先程の十字架の交点に1人の少女がいた。
正座より足を横に広げ太ももが床につく程の状態のまま、また、両手を組み唇がそこにつく程頭を下げたまま、祈り続けている。
……何をか?
それは一概に説明出来るようなものではない。
それは彼女にとってのセカイの平定であるし、友や家族の幸せであるし、彼女自身の幸せでもあるのだ。
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