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学級委員の彼の冷静さには尊敬をしている。
だが、それだけであり後は知らない。
旧友である彼、綱原 義也─ツナハラ ヨシヤ─のことを道徳的に手伝うべきだろうが、ラノベの続きが読みたくて仕方ないのだ。
薄情だと言われても、結局のところ彼にとって最優先なのは自分自身である。
(俺は自己中? いや、絶対に違う。何故なら、他人に迷惑は掛けていないのだから)
その時、
「ギャ ランゾギュズム ゴラゲ ゾメ?」
後ろから、背筋に凍る様な冷たく低い声がした。
全く理解出来る言語ではないし、言語なのかどうかも怪しい。
だが、底知れない憎悪が感じられる。
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