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「ッ!?」
疾が再び振り向くと、そこには人間の形をした何かがいた。
髪はない、服も着ていない。
目と鼻、口はうっすらとだけ彫られている。
そしてその肌は、あのパチンコ玉と同じ様に銀に輝いていた。
「パチンコ玉が、人間に……」
疾のすぐ近くで一部始終を見ていたのは、旧友、堂島 篤志─ドウジマ アツシ─だ。
その言葉からして、この人型の何かはあの鉄の球が姿を変えた物らしい。
(そんなのが現実にある訳ない……小説か漫画の中だけだろ!?)
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