それは突然、薮から棒に

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妻と2人で質素な昼食を取り、食後の休憩をしていると、誰かがインターホンをならして、いよいよお越しになったかと腰を上げたら宅配。 さすがに力が抜けて、私はソファーに身を投げ出し、年甲斐もなく拗ねて寝たふりを決め込んだ。 ……ら、本当に寝てしまった。 「……た。あなた」 妻に起こされ、目を開けると、今度こそ奴らの来訪だった。 時計は午後3時を回っている。 よくもまあ、こんなに待たせてくれたものだ。 さて、そちらさんの言い分とやらを聞かせて頂こうか。 .
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