民１７７

あとがき

請求の趣旨
１　被告は、原告に対し、別紙物件目録記載の土地を明渡せ
２　訴訟費用は被告の負担とする
との判決及び仮執行の宣言を求める。

請求原因事実
１　原告は、平成○年○月○日、訴外Ａから別紙物件目録記載の土地（以下、本件土地という）を代金○○万円で買った。
２　被告は、本件土地を占有している。
　よって、原告は被告に対して、本件土地の明渡しを求めるものである。

請求原因に対する認否
　請求原因２について認める。その余は不知である。

抗弁１（対抗要件具備による所有権喪失）
（１）　被告は、平成○年○月○日、訴外Ａから本件土地を、代金○○万円で買った。
（２）　被告は、上記売買契約を原因として、平成○年○月○日、本件土地の登記を備えた。

抗弁２（対抗要件）
（１）　抗弁１（１）と同じ。
（２）　被告は、原告が本件土地の登記を備えるまでは、原告が本件土地の所有者であることを認めない。

抗弁に対する認否
　抗弁１（１）、抗弁２について不知である。その余は認める。

再抗弁１（背信的悪意）
（１）　被告は、原告が訴外Ａから本件土地を買ったことを知っていた。
（２）（背信性を基礎づける評価根拠事実）
　ア．被告が、訴外Ａから本件土地を購入した価格は、市場価格を大幅に下回るものである。
　イ．被告は、本件土地を購入する以前に、原告と口論をし、その腹いせに本件土地を買った。

再抗弁２（虚偽表示）　（虚偽表示の評価根拠事実）
　被告は、訴外Ａと通じて、本件土地の仮装譲渡をうけたものである。

再抗弁に対する認否
　再抗弁１（２）イ中、原告と口論したことについては認める。その余は否認する。

再々抗弁
　再抗弁１に対して（背信性を基礎づける評価障害事実）
　被告は、訴外Ａから、訴外Ａと原告の契約は解除された旨聞いている。原告は、被告が不当に安価な値段で購入したと主張するが、現に本件訴訟において多額の弁護士費用等が発生しており、不当に安価な値段で購入したものではない。

再々抗弁に対する認否
　再々抗弁は否認する。

　以上、要件事実に基づくとこのような感じになります。
　請求原因、再抗弁は原告主張、残りは被告主張です。
　今、手元に本がないので間違いがあるかもしれないです。
　なお、文字数の関係で、原告の被告に対する移転登記手続請求は外してあります。本件では本当は必要です。