幼い傷

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―――ねぇ……… あたし今笑ってるよ。 少しづつだけど 前向いてるよ――― 「やっぱ世の中金だよねぇ~。金はあたしを裏切らない。諭吉が恋人っ。」 17歳。あたしの口癖。 もういつ死んだって悔いないし 何の為に生きてんだろ? 分かんねぇ… どうでもいいや。 どうでもいい… って、そんな感覚。 そう。あの日から…。 中学一年。 春の風が優しい季節。 あたしは中学校に入学してからバレーボール部に入った。 小学校の頃からボイストレーニング(ボイトレ)に通って歌手を目指して頑張っていたけど… バレーボールとゆうスポーツに出会い、心底夢中になった。 その為に学校も無遅刻無欠席。 考える事と言ったら食べる事とバレーの事。 恋なんてもってのほか。 そんなある日の帰り道… 事件は起きた。
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