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私のお母さんは日溜まりのような人だった。それほど強くない体をしていたけれど、いつも元気で笑顔を絶やさない人で、一緒にいると自然に私まで笑顔になっていた。
「スピカ~。今日はお隣からりんごいーっぱい貰ったから、アップルパイ焼いたよ」
「うわぁい、アップルパイ!スピカが切る!スピカが切って分ける~」
幼い私がはしゃぐ姿をお母さんはそっと頭を撫でて頷いた。私の頭を撫でるのはお母さんの癖。私の大好きなお母さんの癖。
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