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お母さんのベッドの中へ入るとお母さんはまた私の頭を撫でた。いつもよりひんやりしていたけれど心地よかった。
「ねぇ、スピカ。いつもの歌をうたってあげようね」
そう聞いてくるお母さんに私はにっこり笑って頷いてみせる。するとお母さんは満足そうに笑い返し、歌を口ずさんだ。
その歌は、私の知らない国の言葉のようで、今でも歌詞の意味は分からない。耳で覚えた曲。
でも、その歌を聞くと体がふわふわと浮いた気持ちになる。その時の私もすやすやと眠りについた。
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