14/14
前へ
/16ページ
次へ
裕「相変わらずつれないな」 そうは言うものの、 篠原は別段気にした風もなく、話しを続ける。 裕「そういえば、今日だろ?新しいルームメイトが来るの」 そう問い掛けて、チラッと龍崎の顔を見てみるも、相変わらずの仏頂面。 裕「前のは、あっとゆー間に消えたもんねー。あんまり虐めちゃだめだよ?」 恐ろしい会話だが、あくまで笑顔で交わされていた。 裕「かわいこちゃんだったら紹介してねー」 そんな篠原の一方的な会話が続き、 やっと寮に着いたのは、太陽も消え、月が頭上に来た時だった。 裕「んじゃーねー」 ひらひらと手をふる篠原。 それに対し 海「あぁ」 と、やっと開いた口からは、なんとも短い返事だけ。 せっかくの1人部屋が。 まぁ、いいか。 どうせすぐに居なくなる。 そんなことを考えながら、龍崎は自分の部屋のドアを開けた。 .
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

811人が本棚に入れています
本棚に追加