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  ドッドーン!!! まさにそんな効果音がぴったりであろう、どでかい門が目の前にある。 『でっけーー』 そう言いながらその門を見上げる。 今日からここが俺の高校兼家となる。 全寮制男子校 私立青柳学園 俺の名前は神崎由紀。 名前はこんなだが、れっきとした男だ。 高校2年の春 ここへ転入するために、新学期前日である今日やって来たのだ。 さて、どうしよう 門の前で立たずんでいると、門の脇にあるインターホンが目に入った。 とりあえず押さなきゃだよな そう思い、それに近づくと、そのボタンを押した。 すると、 「はい。どのようなご用件でしょうか」 と、透き通るきれいな男性の声がそう問い掛けてきた。 .
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