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相「お前、いろいろ気をつけろよ」 と、さっきとはまるで違う、キリッとした口調だ。 『ふぇ?えと...』 意味がわからなくて、自然と変な言葉が出た。 相「やばい。やっぱお前かわいいな」 『はぁ?目、おかしいんじゃ?』 すると、先ほど歩いた数歩分をこっちに戻ってきて、俺をギューッと抱きしめた。 『は?えっ?なに?えっ?』 もちろんパニックなわけで... 相「俺の彼女にならない?」 ....はぁ? 『あの、俺男だし』 相「そんなん知ってる」 えーっと? 一応、一般的に考えられる問題点を述べたはずなんだけど。 それはいとも簡単にサラッと流されてしまった。 相「お前、もしかして何も知らないわけ?」 『なにが?』 相「ちょっと来い」 そう言って、先生は俺の手を掴み、ずかずか歩き、寮のドアをくぐる。 『えっ!ちょっと待って!!』 .
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