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「こんな真っ赤っかに髪の毛を染めるたあ、最近のガキは何を考えてんだか。」
蝦夷はもうそろそろ50代に差し掛かろうとするベテラン捜査員だった。
「おそらく、死因は出血性ショックだろうな。…長門、吐くなら向こう行って吐けよ。」
真っ青な顔をしていた長門を、公園の外へ促してから、因幡に言う。
「被害者は、高松勝也、20歳。」
「第一発見者は?」
「ああ、あそこにいる男だ。」
先ほどの長門と同じぐらい顔を真っ青にした男が公園のベンチに腰かけていた。
「話は?」
「聞いたよ、犯人らしき人物を目撃してはないらしい。」
「そうか…。」
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