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4匹のうちの一匹が女性に向かって飛びかかった
「 キャァーー」
女性は悲鳴を上げてうずくまったが、いくら待っても襲われない、恐る恐る目を開けると人が自分の目の前に立ちその前には先ほど飛びかかってきた灰色の狼が真っ二つになって倒れている
「 大丈夫?怪我はない?」
前を向いたまま蓮は女性に声を掛けた
「はい‥大丈夫です」
「良かった!」
(三対一じゃなーちょっと分が悪いな‥どうしようかな‥)
足を怪我して女性を守りながら三対一はどう考えてもキツい
狼達も仲間の一匹がいきなり現れた奴に真っ二つにされて警戒しながら蓮達の周りを回っている
「 あの…少しだけ時間を稼いでもらえませんか?」
「え!?あ!?はい!!」
いきなり女性から時間を稼いで欲しいと言われて一瞬なにを言っているのか分からず言葉が詰まってしまったが言われるがまま時間を稼ぐことにした
女性は目をつぶり何かを唱えている
神頼みのお祈りとか言わないよね!?口に出したかったが言わずに、今にも襲いかかってきそうな狼と睨み合った
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