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「ゴー-ル!!やっと終わった!はぁはぁ・・・吐きそう・・・」
俺の名前は東翼(ヒガシツバサ)。
陸上部の部長をやらせてもらってる。
たった今練習のメニューが全て終了したところだ。
「つっくんお疲れ様! これタオル!」
「サンキュ。てかみんながひっつー言うなかでお前だけがつっくんってハズイな」
コイツは中井美里(ナカイミサト)。
幼稚園の頃からの付き合いで陸上部のマネージャーとして俺たちを支えてくれてる。
俺の初恋の相手であり、今でも俺の想い人だ。
「別にいいじゃん! 私はずっと前からつっくんって言ってるんだし!今更ひっつー何て呼ばないもん!」
そういって美里は頬をぷくーっと膨らませた。
「18にもなって可愛いことしない」
俺は美里の頬を両手で押してやった。
「むぎゅ……やめてよもう……」
「君達はいつもお熱いですなぁ」
「あー?うるさいですよ陽樹さーん?」
コイツは林・楊樹(リンヨウキ)。
中国とのハーフだ。
まぁ育ちが日本だから日本語ペラペラだし、あまりハーフとは思えないけど。
「もう見る限りカップルにしか見えねえな!」
こんな感じに人をちゃかすのが好きないわゆるムードメーカーってやつだ。
同じ短距離だし陸上部の中でも一番仲が良い親友だ。
「私はつっくん好きだけどね」
「はぁ!?」
「やぱりそうアルか!」
「お前変に中国っぽく言うなや! アルか! ってなんだよ!」
「だって東が俺のことハーフって設定忘れそうだもん」
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