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「なんじゃそりゃ! それから美里! むやみにそういうこと言わない!」
「はぁ~い…あ、つっくん今日は一緒に帰ろ?」
俺はトレーニングの為、走って登校するので普段は美里はさっさと自転車で帰ってしまう。
「なんだ珍しいな。じゃあまず着替えようか。で、校門で集合な?」
「やった! じゃあ後で!」
そういうと美里は女子部練塔に走っていった。
「俺らも着替えようぜ」
「告白かもよ?」
ニヤニヤする楊樹を殴って俺も部練塔に戻った。
俺たちが校門に行くとまだ美里はいなかった。
まったく・・・女子は着替えが遅い。
「おせーな・・・まぁ俺は先に帰るな。バィバィ」
「おう! 事故るなよ!」
「お前は犯すなよ」
「てめぇ!」
俺は鞄を置いて自転車にのる楊樹を全力で追っかけた。
しかし楊樹は立ちこぎで逃げてしまう。
「じゃあなぁ!」
俺が叫ぶと楊樹は手を振って帰っていった。
校門に戻ると美里が来ていた。
「ホントに仲がいいよね~」
「まぁ三年では唯一同じ短距離だからな」
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