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高校三年生の夏。今日はやっと期末テストが終わって、後は夏休み迄一直線!という日。
私‐当麻紗智は、友達の斎藤和泉、旭弥生の三人でテストの打ち上げと称して遊びに来ていた。
ファーストフード店に入り、頼んだハンバーガー等を噛りつつ、話している内容は夏休みの予定について。
「紗智と和泉はいいな~。彼氏持ちだから、夏休みは楽しいばっかりじゃん」
弥生は一人むくれている。
私からしてみれば、弥生に彼氏いないのおかしいんだけどな~。スタイル抜群で顔も可愛い。サバサバした性格で男友達も多い弥生。
高望みしてる…っていうか、前に聞いた初恋のトラウマがあって、彼氏作れないのかな?
「? 何?私の顔に何かついてる」
「う、ううん。ちょっとボーっとしてた」
私は弥生の顔を仰視してたようで、慌てて首を振る。
「でも夏休みだからって、遊んでばっかりもいられないよ。受験勉強もしとかなきゃ」
「和泉は歯科衛生師の専門学校に行くんだっけ?和泉なら大丈夫でしょ!」
弥生の言葉に私も頷く。だっていつも学年で五十位には入ってるもん。
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