狂い始めた歯車

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この飾りは更に物を作り出した。彼女は飾りが非常に多くなってきていた。 「こんなに飾りがあって大丈夫なの?」 私は不安になって、彼女に聞いてみた。頭の中には前に彼女に言われた「絶交」という二文字が私の頭の中でちらついていた。 「最近は少し調子が悪いわね。飾りに任せて、私自身あまりケアをしなかったからかしら?」 彼女は溜め息をついて、私の質問に対して答えてくれた。 私は「絶交」の二文字はなかった事に関してはホッとしたが、彼女の調子が悪い事には不安を感じた。悪い気配がした。 「明日も私と一緒にいてくれない?」 彼女に私は提案してみた。彼女の事が心配で仕方なかったからだ。彼女はコクリと頷いた。私の心を察してくれたからかもしれないと少し嬉しかった。 「じゃあ、また明日ね。」 私は言った。 「こちらこそまた明日。」 彼女が返してくれた。 明日の彼女の状態はどうなんだろう?と私はふと思った。そして、今日の夜は不安で眠れないかもしれないと感じた。
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