不安の先に待ち受ける物

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私が待ち合わせ場所に着くと、彼女はまだ来ていなかった。その時、私は不安にかられたまま彼女がもうすぐ来るだろうと待つ事にした。 時間は一分、五分、十分…と過ぎていく。けれども、彼女が現れないまま時間は過ぎていった。 いくら待っても彼女が来ないので、あの時は私は彼女の家に電話する事にした。 嫌な予感を覚えながらも、私は彼女の家の番号を回した。そして、電話が鳴るんだけど、彼女はすぐには出なかった。 いくら鳴らしても彼女は出なかったので、一回私は自分で電話を切り、かけ直す事にした。 しつこいとは思ったけど、この時は彼女の事が本当に本当に心配で仕方がなかった。私は再び彼女の家の番号を回し始めた。 電話の向こうで彼女の家の電話が鳴っているのを確認し、彼女が今度は出てくれると信じて待ったのだった。 どうしたんだろう、何もなければ良いのだけれどと私は思いながら、彼女が出るのを待っていた。 「もしもし…。」 彼女が電話に出た。今度はちゃんと出てくれた。ただこの時の彼女の声は弱々しく、悲しそうな感じがした。私は何かが起こりそうな予感がした…。
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