2人が本棚に入れています
本棚に追加
「貴方の家に行っても良い?」
私は、自分の不安を隠す様な感じで聞いてみた。ただ今、考えてみるとやはり友達である彼女は私が不安がっているのを理解していたのかもしれない。
「ごめん。待ち合わせ場所に行かなくてさ…。今日は調子がとても悪いからいけなかったんだ…。」
さっきと同じ様な感じで弱々しく彼女は私の質問に答えた。
「じゃあ、お見舞いに行っても良い?貴方の様子を見に行って、役に立てる事があれば、してあげたいから。」
私は彼女に対して言った。すると、彼女は
「あまり構ってあげられないけど、それで良ければ私の家に来ても良いよ。貴方に話さなきゃいけない事もあるし…。」
と返した。それに対して、彼女が私に何を話そうとしているのか考えながら、私はただ
「うん。」
とだけ答えた。私はこの時もやはり不安だった。
最初のコメントを投稿しよう!