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「私は彼らがもし、今後“核”を破裂させるのであれば、生きられないわ。ただでさえ、もう体が病魔に冒されているのに、これ以上のダメージを受けてしまったら、私は…。」
彼女は途中で咳こんだ。それを見た私は
「何でそういう事を言うのよ!貴方はまだまだ大丈夫よ!早く良くなってよ!きっと元気になれるから!」
と強く言った。心の底から、本当にそう思った。
それを聞いた彼女は、嬉しかったのか分からなかったが、涙を浮かべた。そして、静かに笑った。そして、
「有難う…。頑張ってみるよ…。」
と私に言った。彼女がそう言ってくれたのは本当に嬉しかった。
「今日はひとまず帰るね。またきっと元気な姿で会えると良いね。」
と私は彼女にこう言った。彼女は弱々しいながらも、私に手を振ってくれた。
私はそんな彼女の部屋から出て、そして、彼女の家から去ったのだった…。
数日後、彼女は死んだ…。
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