待ち構えているのは…

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その狭っ苦しく、息苦しい場所の中から抜け出そうと思い、力をいっぱい込めてその壁を壊したかったのだが、壊せなかった。実は私の体は小さかった。赤ちゃんの様に…。 だから、誰かに気付いて貰うしかないと思った。助けて!と叫びたかった。だが、 「オギャー、オギャー!」 としか叫べなかった。そう、本当に赤ちゃんになってしまったのだ。もう私は何も出来ないのか?私は神が憎かった。神の作った責任を私が背負った感じもしていたので、憎くて憎くて仕方がなかった。 どうしようもない私に救いの手はさしのべられないのか?私はこれで終わりなのか?牢に閉じ込められた様な感じがして、私は悔しかった。
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