御伽噺の様な世界

2/4
前へ
/63ページ
次へ
「ありゃりゃ!何じゃ、こりゃ?」 と外から聞こえた。そこに驚いた様な感じをした人物がいた。年老いた人物が腰をぬかしたのか尻餅をついていた。 私は緑色の筒の中に閉じ込められていた様である。筒は円柱型で上の方に草が付いている様だった。 いわゆる地球の日本でいう「竹」の中に閉じ込められていた。「竹」が切られた事によって、筒の中が光り出した。 お気付きの方もおられるだろうが、地球の日本という国で伝えられているとある御伽噺にそっくりの設定である。そう!「竹取物語」と言われる「かぐや姫」の話に! 私は想像通り「かぐや姫」と名付けられた。付けてくれたのは、「竹取の翁」もしくは「讃岐の造」とさっき出した尻餅をついたおじいさんとその奥さんであるおばあさんだった。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加