2人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
それから間もなくして、彼女の衣装は様変わりしていった。
前にあった獣の様な物はだいぶなくなっていた。妙に赤くなったり、白くなったり。
あまりにも変わっていたから、思わず私は
「一体、どうしたのよ?何か最近、見る度に変わっている様な気がするんだけど…。」
と聞いてしまったのだった。すると、彼女は虚ろな感じでこう答えた。
「何か最近、調子が悪いんだよね。肌は荒れるし、熱が出たり、急に寒くなったり…。どうやら、この飾りのせいなんだろうけど、辞められなくて…。」
どうやら、その飾りが影響してずっと調子が悪いらしい。だから、私は
「本当に大丈夫?悪いなら、早くその飾りは辞めた方が良いかもね…。まあ、早く良くなると良いね。」
って言った。それに対して、彼女はただコクリと頷いた。
この変調に私は少し悪い気配がしたんだけど、その時にはあまり気にしなかった。
最初のコメントを投稿しよう!