様変わりした彼女

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この数日後、彼女は調子良さそうだった。明らかに顔の感じからして違っていた。 彼女は私に向かって、 「はい、元気?」 と話しかけてきた。話し方も最近の中では、一番良かった。声のトーンもいつもより良かった。私は、彼女の調子が戻ったみたいでホッとした。 「元気だよ。貴方も元気も調子良さそうだね。前は体調が悪そうだったけど、大丈夫?」 と私は答えた。すると、彼女は私に 「元気だよ!有難う!最近、すこぶる調子が良いんだよね。これも新しい飾りのお陰かな?」 と恥ずかしそうに照れながら言った。その後に髪を少しいじった。 確かに飾りが変わって、雰囲気は違っていた。彼氏とデートに行くかの様にめかしこんでいた。ブランド物と言われる物は彼女はいつも付けない。まあ、それなりの輝きをいつも持っていたけど、その時は今まで以上の輝きを彼女は放っていた。 この日は本当に良い日だった。正直にこういう日がずっと続けば良いと思っていた。このままずっと、永遠に…。
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