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ちゅんちゅん!
ぴーちくぱーちく!
ボボボボボ!
小鳥の囀りがホカホカ山の朝を知らせてくれる。
暁の闇に、太陽の光が差し込む。ほの暗い森の中もすっかり見渡せる程に明るくなっていた。
森の奥。小さな洞窟に、とあるイャンクックが住んでいた。
名を、クックさんという。
彼は小さな寝息をたてながら、すやすやと気持ちよさそうに眠っていた。
しかし、
「クック!起きろォォッ!」
キィィィイン!
突然、誰かの叫び声と共に高周波の爆音が洞窟内に鳴り響いた。
クック「ひゃぁっ!!?」
大きな音に弱いクックさんはたまらず飛び起きる。
「起きたか、クック」
クックさんが起きたのを確認して満足そうに笑っているのは、蒼いマントを羽織ったチャチャブーであった。
クック「いたた……。もう!酷いじゃあないですか!Mr.ブー!」
「はは、わりぃわりぃ」
Mr.ブーと呼ばれたチャチャブーは手をひらひらとさせながら、おどけて笑って見せた。
Mr.ブー「起きて早速で悪いんだが……。レウスんとこ行くぞ!」
クック「え?あー。月一の集会ですよね?別に言われなくても行きますよ?」
Mr.ブー「へへ、まあいいじゃん。一緒に行こうぜ!」
クック「はいはい。行きますよ」
クックさんとMr.ブーは洞窟の外へ歩いて行った。
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