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色付いた葉もやがて枯れる
風に捲き上げられた落ち葉達
それぞれの想い乗せて
どこまでも吹かれていく
誰かがあなたに恋をしたって
聞いた夜は眠れなかった
自分の中の曖昧な気持ち
そっと表に出たような気がした
誰かに急に呼び止められて
振り向いた先にあなたの笑顔
自分の中の確かな気持ち
ずっと隠し続けるのが辛かった
秋の街に舞う木の葉達
紛れては一緒に踊る
伝えたい 伝えきれない
そんな想いが
今夜も行き場を失う
秋の空を流れる細い雲
見上げてため息ついた
隠したい 隠しきれない
静かにざわめく街の片隅で...
ある日泣きながらかかってきた
あなたからの短い電話
心の奥が急に騒ぎ出し
すぐにあなたを迎えに行った
小さな喫茶店で寄り添い
疲れきったあなたに肩を貸す
心の奥に温かさを感じ
静かにただ寝顔を見守っていた
秋の道に続く長い影
誰かと重なり姿隠す
伝えたい 伝えきれない
そんな想いが今日も彷徨ってる
秋の風に吹かれる長い髪
見とれてふと立ち止まった
隠したい 隠しきれない
ゆっくり流れゆく
雑踏の中で...
繋がる季節
やがて秋は訪れる
何度も 何度も
木の葉を撒き散らしながら...
誰かがあなたに恋をしてるって
言った時は胸が苦しかった
友達の中のあなたへの気持ち
それを伝えるのが
本当の僕の役目
じっと僕の顔を見ていたあなた
とても悲しい瞳をしていた
それでも自分の気持ち
隠し続けた
僕は情けないほどに臆病だった
秋の色に染まった心
本当はずっと好きだった
伝えたい 伝えられない
そんな日々がそっと
終わりを告げる
秋の香りに誘われて一人
今も時々ふと思い出す
忘れたい 忘れられない
いつしか枯れゆく
現実の中で...
色付いた葉もやがて枯れる
風に巻き上げられた落ち葉達
それぞれの想い乗せて
どこまでも吹かれていった...
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