恋歌

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ひらりひらり粉雪が舞う 背中合わせのあなたと二人 こんなにも近くにいるのに 見えないものが多すぎて 取り合ったその手は とても冷たく震えてた 足元に雪が積もる 背中合わせのまま動けずに 恋しやあなたの為に 今出来る事はなんだろう 凍える寒さの中で 目にしたものだけ信じたい 恋しやあなたに告げる 一緒に温もりを探しに行こう 背中合わせのあなたと二人 言葉より先にその手を引こう ぽろりぽろり涙が伝う 向き合ったあなたと二人 こんなにも側にいるのに わからない事が多すぎて 見つめ合ったその瞳は とても寂しげに潤んでた 足元に雫が落ちる 向き合ったまま手を伸ばせずに 恋しやあなたの為に 今出来る事はなんだろう 冷たい寂しさの中で 感じたものだけ守りたい 恋しやあなたに告げる 一緒に笑顔を取り戻そう 向き合ったあなたと二人 我が身より先にその涙を拭おう はらりはらり想いが踊る 抱き合ったあなたと二人 こんなにも触れているのに 失ったものが多すぎて 伝え合ったその言葉は とても重く胸に響く 足元の影が揺れる 抱き合ったまま別れを告げた 恋しやあなたの為に この先出来る事はなんだろう 過ぎ去る時の中で 共に笑えた事に感謝したい 恋しやあなたに告げる どうか体を壊さずに... 抱き合ったあなたと二人 泣き顔なんて見せず笑顔でいよう 恋しや誰かの為に その時何が出来るのだろう 広い世界の中で 手にした温もりを忘れずに 恋しや誰かに告げる 一緒に幸せになりましょう 出逢った誰かと二人 過去に叶わぬ誓いを果たそう 恋しや真冬の中で 揺れる幻をただ追う様に...    
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