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「じゃあ、私は2階だから。お互い試験頑張って合格しようね!」
「うん!またあとでね!」
そう言って恭子は階段を上がっていった。
由衣は受験番号の書かれている教室を見つけると、教室の中に入った。
教室には、もうほとんどの席が埋まっている状態だった。
由衣は自分の番号の置かれた席についた。
(あ~、緊張するよ…)
なんとなく落ち着かない由衣は、カバンの中から教科書を取り出し復習を始めた。
由衣が席に着いてから30分ほど経つと、校内にチャイムが鳴り響いた。
チャイムが鳴ると同時に試験官が教室に入ってきた。
試験官は教卓の前に立つと、試験内容について説明を始めた。
「教科は全部で5教科テストします。国語、数学、理科、社会、そのあと昼休み…そして、午後に英語。皆さん、最後まで気を抜かずに頑張って下さい。」
大体の説明をすると、試験官はテスト用紙を配り始めた。
「それでは、机の上には筆記用具以外のものは置かないで下さい。テストが手元に渡りましたら、裏側にして待っていて下さい。チャイムが鳴ると同時に試験開始です。」
由衣は時計を気にしながらチャイムが鳴るのを待った。
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