一人の少年の勇気

6/8
前へ
/33ページ
次へ
「えと……な、何でもする、何でも差し上げますんで……本当に何でも……ど、どうか…「何でも?それは本当か?」 メリルさんが、驚いたような視線を向けて俺に声をかけてくれた。 やった!勇気を出して良かった! あとは……訓練に誘うだけだ!俺はその言葉を口にして…… 「僕と一緒にくんれ…「僕も何でも!何でも言って下さい!」「私も!」「何か欲しいものないですか!」 かき消された。俺の言葉は、メリルさんの耳には届かない。メリルさんにどっと押し寄せる人の波。「待て、待て!分かった落ち着いてくれ!順番だ順番」人だかりの真ん中から、メリルさんの声が聞こえる。そんな中、俺は呆然と立っていた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加