WILBUR&MEER OLD DAYS STORY

2/9
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「おい、いつまでも泣くなウィルバー」 「だ、だって……ひぐっ……」 ある空き地の隅。泣く少年と、それをなだめる少女がいた。 「泣くな。いつまでも泣いてちゃダメだ」 「う、うぐ……うん……」 なんとか泣き止む少年。よしよし偉いぞ、と少女は言って顔を上げる。その視線の先には数人の子供達。 「さーて誰から焼いてやろうかなあ!」 不気味な笑みを浮かべ、少女ミーアは手に持った術具「トーチ」に炎を灯した。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!