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「おい、いつまでも泣くなウィルバー」
「だ、だって……ひぐっ……」
ある空き地の隅。泣く少年と、それをなだめる少女がいた。
「泣くな。いつまでも泣いてちゃダメだ」
「う、うぐ……うん……」
なんとか泣き止む少年。よしよし偉いぞ、と少女は言って顔を上げる。その視線の先には数人の子供達。
「さーて誰から焼いてやろうかなあ!」
不気味な笑みを浮かべ、少女ミーアは手に持った術具「トーチ」に炎を灯した。
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