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「ありがとうミーアちゃん……」
「ほらもう泣くなよ、これで涙拭きな」
スカートのポケットに手を突っ込み、ハンカチを取り出すミーア。それを受け取り、ウィルバーは目に当てる。
「まったく、いじめられたからってすぐに泣くな。男だろ?」
「だって痛いんだもん……」
ウィルバーは目を拭いたハンカチを離して、ミーアに返した。と、ふと気付く。
「ミーアちゃん、その怪我……!」
「ん?ああこれ?お子ちゃまは気にせんでいい。別に大して痛くもないからな」
「でも……」
「ウィルバー君、痛いのが怖いか?なら、怪我しないように強くなるんだ!あたしは痛いのは怖くないからいいがな!ニシシ」
歩き出す、ミーア。待って!とその後をウィルバーが駆けて行く。
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