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しかし、それを止めるようにマリーも立ち上がる。
「でも、何にも知らないのに行くのは危険かも。私も付いていくよ」
マリーが付いてきてくれるのは心強いに違いない。
グランがお願いすると、キャリナを呼んで外に向かった。
「いきなりごめんね、マリー。お茶、ごちそうさまでしたー」
「ううん、良かったらまた寄ってちょうだい」
マリーはグラン達を追い抜き、扉を開いてくれた。
見送りの為、イングリドとヘルミーナも外へ出た。
そして外に出た瞬間。
「マリー先輩! やっぱりリリー先輩の所にいたんですね!?」
いきなりマリーの後輩……エリーがこんな事を言う。
何故ここに居たのを知っているのか、多少疑問を持つが、何か嫌な予感がした。
それを聞いて見たマリーは、明らかに嫌そうな顔。
「うっ……なんでエリーがここに? 今日は自由のはずだけど……」
が、リリーはそんなマリーにお構い無しに挨拶をした。
「あら、エリー、久しぶりね」
「リリー先輩、お久しぶりです!」
挨拶が終わると同時に、イングリドとヘルミーナがエリーに近寄って話掛けはじめた。
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