異国の剣士と、マナを操る錬金術士

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「ハインツさん!!」 大声でハインツの名前を呼んだ人物は、入り口を開いた一人の少年。 幼さの残す顔立ちに、赤みがかった短髪。 腰には、その見た目にそぐわない長剣が携えられていた。 少年は勢い良く階段を駆け降り、カウンターを乗り越えんばかりの速さでハインツの下に到達する。 「聞いてくれよ! 今日は依頼人の護衛、しっかり出来たんだ!」 嬉しそうに話す姿に、グランは思わず呆気に取られる。 「ほう、やるじゃないか。だからといって自惚れるなよ? お前さんはまだ未熟者だからな」 「分かってるけど、久し振りの依頼だったからさ」 へへっ、と笑う少年に、リリーが声を掛ける。 「今日は元気そうね、テオ」 テオと呼ばれた少年は、リリーの姿を見ると笑顔を咲かせた。 「姉さんも来てたのか! 今日も依頼?」 「まあ依頼はついでね。本来の目的はこっち」 リリーが首を振ると、グラン達の姿が見えるように横に移動する。 「……?」 テオは不思議そうに首を傾げ、グランとキャリナを交互に見据えた。 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
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