第2章

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それからその犬と世間話などして分かったことがある。名前はジョン。タバコ屋の親父に飼われてるらしい。その親父、今は独り身で年金で生活してるらしい。ジョンはこの辺じゃあ1番顔が広く、犬・猫・鳥・などいろんな者がジョンを頼りにしてるらしいことが分かった。とりあえず、腹が減ったのでジョンの飯を少しわけてもらった。ん?葉っぱが飯を食うかって?もちろんわたしも食べることはするさ。しかし、ドックフードは初めて食べた。これが以外と上手い。ジョンと一緒になって食べていた。「以外と食べるんだな」「そりゃあ食べるさぁ、生きてるんだもん」そんな会話をしている中、1匹の猫が話に割り込んできた。「ジョンさん、ジョンさん、聞いて下さいよ。また3丁目のタマにやられましたよ」「ん?どうしたっていうんだそんなに慌てて。また盗られたのか?」話を聞くとその猫は毎朝楽しみにしているサンマを3丁目のタマに盗られて毎日ジョンに助けを求めてくるらしい。「わかった。少し待ってろ。今準備するから。あ、お前もどうだ?行くか?」「面白そうだからいく」内心は猫のサンマなんてどうでもよかった。でもここにいるよりは退屈しなさそうだから一緒について行くことにした。
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