第3章

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しばらくしてトラジロウの家に着いた。するとトラジロウが急に走り出した!ジョンも一緒に走り出した。なんとさっきタマに盗られたサンマが身の無い頭と尾のついた骨だけの姿で、トラジロウのお気に入りの純銀の皿の上にのっていた。「くそー、まただよ。いっつもタマは骨だけは返すんだよなぁ」「ジョンさん、あいつを捕まえてコラシメテやって下さいよ」トラジロウは悔しがりながらジョンにすがった。「あいつは何回言ったらわかるんだ?これは本気で言わないとダメだな。よし、これからちょっとタマの所行ってくる」そういいながらジョンは一度わたしを地面に下ろしてもの凄いスピードで走っていった。それがかなり早い!並の犬の早さではなかった。(犬ってあんなに走るの早かったかな?)そんなことを考えていたら今ここにわたしとトラジロウしかいないことに気が付いた。(ジョンが戻ってくるまでどうしようかな?)
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