妄想話

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「セブンでいい?」 「セブンがいい。」 「はいはい。」 要の車はセブンに向けて走りだした… 「なぁそら」 「ん?」 もうすぐセブンに着くってとこなのに、要は通り道にある公園の角を曲がり、端に車を止める。 「俺さぁ…この前また告られちゃったんよー」 「Σ!…ゲホッ」 ちょうどタバコをすっていたあたしはムセてしまった。 「彼女と別れてって言われちゃった」 「またか…羨ましいな要は。」 すると要は悲しい顔をする。 「何が羨ましいのさ?俺嫌だよι」 要はあたしにしがみついてきた。 「俺はそらだけなのー」 「わかってるよ。要がモテるのは、みんなに優しいから人気なんだよ?友達みんなから彼氏が羨ましい言われてるんだよ?」 「そらはこんな俺羨ましいんじゃないの?」 「ある意味ね。」 「俺モテたくない」 よしよし…と甘えモード覚醒の要をなでなでしてやる。 「そらー(≧ε≦)」 またちゅーされた。 「これ以上動くな!灰が落ちるι」 慌てて灰皿にタバコをのせ、要の頭をまたなでなでする。 「やっぱそら好きー」 「言わなくてもわかってるぞ。そろそろセブン行くか?」 「うん!」 要はあたしの前になるといつもこんなキャラになる。 こんなギャップがある要は好きだ。 要の好きな所の1つかもしれない。
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