妄想話

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「何買おうかな」 「ご飯と飲み物くらい?」 「麦飯にするか…あ、炒飯もいいなぁ」 ご飯コーナーで仁王立ち(笑)して考えるあたし。 その隣で要は籠を持って待ってる。 「どーするの?」 要はあたしの顔を覗き込む。 「Σうわっ!いきなり視界に入ってくんな!」 要はケラケラ笑ってる。 「だって一生懸命悩んでるんだもん。可愛いったらありゃしない」 要にまたちゅーされた。 「貴方はどこでもおかまいなしにいちゃつくんすね」 「そらは嫌なの?(うるうる)」 「…嫌じゃねぇけどさすがにここではまずいやろが」 「しゅん…」 要が落ち込んだ。 あたしはころころ変わる要をからかうのが好きだ。 「あーわかったわかった、悪かったよ」 「ホントにそー思ってる?(疑)」 「思ってるよ。その証拠に拒否はしてないやろ?」 「わーい♥」 要が抱きついてきた。 「だから状況把握しようよ…ι」 とかぶつくさ呟きながらも、こんないちゃつきはまんざらでもないあたし。 抱きつかれながらも手にした麦飯を籠に入れる。 「要は何か食べないの?」 「俺も麦飯がいい!」 「あいよ」 もう1つ麦飯を籠に入れる。
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