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(俺……死ぬんだな……)
マコトは落下する円盤の中でそんな事を考えて居た。
(はぁ……プロには行きたかったな……バンド)
マコトが涙を流しながら目を閉じた瞬間、目映い光と暖かい感じが体を包んだ。
(死んだの?)
と、マコトは思ったが、目の前に巨人が立っていた。
「ウルトラマン!?」
マコトは思わずそう叫んだ。
「そうだ………私はウルトラマン……ウルトラマンゼノンだ。」
「ウルトラマン……ゼノン……。」
「そうだ。君は何故あんな円盤の中に?」
ゼノンはまず思った疑問をぶつけた。
「ピット星人に囚われてた友達を助ける為に………そして、姉ちゃんが愛したGUYSの人達を助けるために!!」
「そうか……。」
ゼノンは暫く考えた後、次の様に言った。
「分かった……君はとっても勇敢だ。そして心の光が強い………そんな君に私の力を与えよう。」
そう言うと、マコトに1つの指輪を渡した。
「これで君と私は一心同体になった。困った時はそのリングを天にかざすんだ。そしたら君に私の力を与えよう。」
「ウルトラマンの力……。」
マコトはそっと目を閉じながら指輪をはめて、天にかざした。
すると、マコトの周りは温かくなっていき、力がマコトの身体中を駆け巡った。
「うわぁー!!」
そして気づいた時には、自分はウルトラマンだった。
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