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『今朝のAM5:00に出現した怪獣は、ウルトラマンとGUYSにより、殲滅しました。尚、この事件での被害は……』
ニュースレポーターの言葉の途中でテレビを消すマコト。
「あれって……ゴルザぁ!?」
マコトは思い出したかのように立ち上がり、机を叩いた。
「うるさいよ。マコト。早くご飯食べて学校行ってきなさい。」
姉のコノミが朝食を持ってきながら言った。
「はぁ~い。」
マコトはコノミが用意してくれた朝食を取り、学校へ行くため、家を出た。
「マコト~!」
「んっ?ユリナか。」
マコトを呼んだ少女の名は、ヤグチ・ユリナ。
彼女はマコトのお隣に住んでいる、幼なじみだ。
「ねぇ、一緒に学校行かない?」
「あぁ。構わねぇよ。」
「やった~!」
ユリナは更にテンションを上げて、マコトの隣を歩く。
「ふふふ……小さい頃はよく二人で手を繋いで学校行ったわね。」
ユリナが微笑みながらマコトの手を握ろうとする。
「ばっ!////む、昔はそうだけど………今は………////」
「今は?」
ユリナがキョトンとしてマコトを見つめる。
「何でもねぇ!////い、行くぞ…////」
マコトは赤面しながら早足に歩いた。
「マコト!待ってよ~!」
ユリナはその後ろを必死に着いていった。
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