時空を操る男

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「またあのウルトラマンに助けられちまったなぁ……。」 コウがお茶を飲みながらぼやいた。 「俺の警告を無視して突っ込むからだろ?」 タケルがコウを小突きながら言う。 「痛っ!仕方ねぇだろ?チャンスだったんだから。」 「それでも不注意し過ぎよ!!戦闘は何が起きるか分かったもんじゃないんだから。」 そけでサキも口を挟んだ。 「分かってるよ……。」 コウは不貞腐れながら言った。 「皆!聞いてくれ!」 リュウがディスクを持ってきて、フェニックスネストの指令室に入ってきた。 「おとといと今朝のウルトラマンを調べてきた。シンゴ……ヨロシク。」 リュウはそう言うと、ディスクをシンゴに渡した。 「はい。」 シンゴはそう返事をすると、ディスクをコンピューターにセットして、ウルトラマンゼノンの映像を画面に移した。 「ドキュメントU.D.Fに同記録確認。」 「レジストコード、ウルトラマンゼノン。」 と、マヤとシンゴが説明した。 「ウルトラマンゼノンか……。」 ヨシキが画面を見ながら言った。 「彼はこの地球に一度来ています。」 「分かっている。でないと記録には無いだろ?」 シンゴの説明をタケルは遮りながら言った。 「あの時は、ウルトラマンマックスをゼットンから救う為に来ました。」 「じゃあ、そのマックスはゼットンに殺られたのか?」 マヤの言った事に質問するコウ。 「いえ、殺られてはいませんが、ピンチだったのは確かです。」 「じゃあ今度は彼1人で地球防衛の任に就いたのね。」 サキは納得した様に言った。 「まぁ、とにもかくにも、今度っからはこいつと手を組んで戦うぞ?」 「G.I.G!」 リュウの言った事に皆が返事した。 「話しは変わりますが………」 シンゴがそう言い出したので、皆が一斉にシンゴに向いた。 「今朝現れた怪獣ですが、あれは昔TVでやっていた、『ウルトラマンティガ』に出てきた怪獣ですよね?」 「あぁ。その通りだ。だからこれを持ってきた。」 リュウはそう言うと、手にしていた資料を皆に配った。
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