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「分かった………変身しよう………。」
「マコト!?」
ユリナはびっくりした声を発した。
「ほぅ………じゃあそのお嬢さんは見捨てると?」
ブラックXは終始ニヤニヤしていた。
そしてマコトは「フッ」と鼻で笑った後、
「いや、この子は見捨てないさ。ただ、変身はするがな。」
と言って、指輪を目の前に翳して、
「ゼノーン!!」
と叫んだ。
そして目映い光がマコトを包み、光が消えたかと思うと、マコトは人間大のウルトラマンゼノンに変身していた。
「人間サイズになったって、コッヴには勝てませんよ。」
マコトがゼノンになっても尚、ブラックXはニヤニヤしていた。
「分かっている。コッヴは倒す。そして後に貴様も倒す………テヤァ!」
そう言い残すと、ゼノンはユリナを抱き抱えて、飛んで行った。
「ねぇ、マコト、どこに連れて行くの?」
「………。」
ユリナが訪ねても、マコト異ゼノンは、黙ってユリナをシェルターの入り口に立たせた。
「ユリナは避難しろ。それとこれは誰にも言っては行けない………ディヤッ!」
そう言い残すと、ゼノンはコッヴに向かっていった。
「ギャァァァァァァ!」
コッヴは町を破壊して行った。
「ジュワッ!!」
そこへゼノンが登場して、コッヴの目の前に現れた。
「グアァァァァァァ!!」
コッヴは光弾を放って来た。
だがゼノンは側転をしてその攻撃を避けた。
しかし、彼が避けた事により、町を破壊してしまった。
「ギャァァァァァァ!!」
コッヴは光弾攻撃の後、その鎌の様な腕でゼノンに殴り掛かってきた。
「ディヤッ!!」
だがゼノンは片手でその攻撃を抑え、もう片方の手でその抑えた腕を持って投げ飛ばした。
「グルルル………」
コッヴは低い声を上げながら立ち上がり、今度はその尻尾で攻撃してきた。
ゼノンはその攻撃を喰らい、吹き飛ばされた。
「クッ………!」
ゼノンはヨロヨロと立ち上がった。
そしてコッヴは弱ったゼノンに向かって、蹴りを与えた。
ゼノンは見事にそれを喰らい、またも倒れた。
そしてコッヴは追い討ちを掛けるように踏みにじったり、蹴飛ばしたりと攻撃をした。
「グハァ!」
ゼノンのカラータイマーが鳴り出した。
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