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「………」
マコトはゼノンから戻ると、ブラックXが立っていた場所を睨んだ。
「ブラックX………結局ユリナを連れて来れなかった………」
マコトは壁を殴った。
そこへ、1人の少年がやって来た。
「マコト………ユリナを連れ戻すんだろ?1人で行くとか水くさいぜ?」
「Σ!」
マコトは驚いてその声のする方へ顔を向けると、そこにはシュウが立っていた。
「シュウ!てかお前………」
マコトはシュウの腰に付いているトライガーショットを指差しながら言った。
「あぁこれか?お前の兄ちゃんから借りた。」
「はぁ………無茶すんなよ………しかし、よく姉ちゃん賛成したよな………」
「でも大変だったんだぜ?説得するのに。マコトを探しに行くって言ったらやっと首を縦に降ってくれたんだよ。」
「なるほど………大体分かった………さてと………」
マコトはどこかへ歩き出した。
「おい、何処へ行くんだよ?」
シュウはマコトを呼び止めて言った。
「さぁな。まだ奴の居場所が分からないしな。」
「そんなんで行こうとしてたのかよ?つか武器も持たないでどうしようとしてたんだ?」
「それは………」
マコトは少し言いづらそうにした。
「んっ?どうした?何か有るのかよ?」
「別に。一応策は有るって事だ。」
「ホントかよ?相手は怪獣を扱ってくるんだぜ?そんなんで行けると思うか?」
「だから、策は有るって言ったろ?」
「じゃあ言ってみろよ?」
「………また今度な。」
そう言うとマコトはスタスタと歩き出して行った。
「おい………待てよ!」
シュウはそう言いながら着いて行った。
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