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「ただいま~。」
「お帰り~。」
マコトが家の中に入ってそう言うなり、ある女性がそう言った。
「ただいま。コノミ姉ちゃん。」
そう。この女性こそが、元GUYS JAPANの、アマガイ・コノミ隊員だ。
そしてマコトはコノミの弟であった。
「あ、姉ちゃん、今日久しぶりにシュウが来てる。あと、女の子が二人ほど。」
「はいはい。いらっしゃい。」
コノミは笑顔で三人を迎えた。
「久しぶりです。お姉さん。」
「久しぶりね。シュウ君。えっと……。」
コノミがリンとスズに向いて言う。
「あ、カンザキ・リンです。」
リンが礼儀正しく言った。
「カンザキ・スズです。」
スズもリン同様、礼儀正しく言った。
「二人とも可愛いね。マコトはどっちと付き合ってんの?」
コノミがニヤニヤしながら言ってきた。
「いや、俺はその二人のどちらとも付き合ってないよ。」
「なんだ。つまんない。」
コノミは本当につまんなそうに言った。
「まぁ良いじゃん。てか三人共、俺の部屋来る?」
「あぁ。」
「お邪魔しますわ。」
「入るわよ。」
四人は、マコトの部屋に行った。
「まったく、相変わらず凄い部屋だな。」
シュウはマコトの部屋に入るなり言った。
マコトの部屋は、汚くはないが、マコトの好きな音楽アーティストのポスターや、ギターやベースが沢山置いてあった。
「仕方ないだろ?好きなんだから。」
マコトは苦笑いで言った。
「音楽、お好きなんですか?」
と、リンが言ってきた。
「あぁ。バンドも俺と組んでてな。こいつ、音楽以外何にも興味持たなくてな。」
何故かそうシュウが返した。
「何でシュウが答えるんだよ?まぁ良いがな。ホントの事だし。」
「だから彼女出来ないんだよ。」
と、シュウがニヤニヤしながらマコトに返した。
「そう言うなよ。」
マコトは小型の冷蔵庫から、ジュースを四人分出して、そう言った。
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